私たちの想い - 訪問看護ステーションジーナス

代表者あいさつ

吉澤常子

合同会社ゆり（代表）

看護職一筋で6人の子供（4男２女）を育て、全員が結婚し、身内に看護師5人（保健師（2人）助産師（1人）重複）理学療法士1人、作業療法士2人（娘、孫）保育士1人の大家族になりました。私は協同病院、豊見城中央病院等の医療機関で53歳まで働き、その後の20年余は訪問看護、デイサービス、障がい者生活介護、老健、離島のケアマネジャー（兼任で南大東３年）等、在宅サービスの看護職で働き、子供が多かった為、地域ではPTA会長としての働きもあって多くの方々とつながり、豊かな日々を過ごして来ました。

70代に入り、どのように自分の人生をまとめ上げていくか、子供たちに渡せるバトンは何か、を考えつつ生活していた中で、協同病院のICUで長年働いていた三男から、人生100年時代を迎え「体力と頑張る力のある40代の折り返し地点で、病院での働きから、在宅領域の働きに転職したい」希望を伝えられ、その熱意に動かされ、平成の新しい時代の若者のデジタル頭脳には勝ち目がないけれど、忍耐と情の熱い昭和の心で、若い人を支える事は出来ると心が動き、そこに「これから社会を動かして行く若者に、これまでの経験を伝え、彼らからも学び、共に頑張ろう」とセンター長となる関口（吉澤の妹）が加わり、関口訪問看護センター開設に至りました。

管理者となる吉澤仁はICUで働き、多くの人の救命に関わって来た中で、彼らが退院した後、どういう生活を築いていっているのか、生活の場での継続療養支援、重症化予防、再入院の軽減等につながる看護活動はどのようになっているのか、学び、実践する事に関心と意欲をもって、この訪問看護ステーション起ち上げの冒険の旅にワクワクしながら、広報活動をしている所です。

2005年の厚労省から、出された「地域包括ケアシステム」では重度の要介護状態になっても、人生の最後まで、住み慣れた地域で生活出来るよう住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムの構築」となっており、2025年が目標到達の年です。

訪問看護センターは他の訪問看護ステーションとの連携も強め、病院の看護師、在宅の看護師の看看連携で人々の健康と健康不安にこたえられるよう、地域包括ケアシステムの一翼を担いたいと思っています。その為に多様な医療ニーズに対するスキルや質の向上が求められる事から、管理者は現在琉球大学の特定看護師研修にも参加しています（来年3月終了予定）。

今後、在宅看護に熱意のある若い看護師を多く集め、人々の健康支援が広くいきわたるような社会をめざし、トライ、エンド、エラーを繰り返しながらもスタッフの成長、事業所の成長、人々の「長生きして良かった」を応援していきたいと思います。

代表者あいさつ

吉澤仁

管理者・看護師

経歴：

呼吸器内科病棟、療養施設、回復期リハビリ病棟、ICU/HCU

ひとこと：

昭和の時代から今もなお憧れる職業上位に看護師があります。しかし多くの人は、実際にどんな職業かを答えることができません。例えばパイロットは飛行機の運転手、パティシエはケーキを作る人、看護師はなにをするしごと？「先生の指示で注射をする人？？？」との答えが多い。私は、多くの方に看護師にどんな専門性があるか知ってもらいたいと考えています。いくらドクターが高難度の治療をして病気を治しても、その後のケアが必要十分に行われないと、本当の意味で治ったとは言えないケースがあるからです。人が病から回復する過程で、食事、睡眠、清潔、排泄、適度な運動、人との繋がりが必要であり、これらをサポートすることをケアといいます。つまり、看護師はケアの専門家と言えます。

これまでの病院勤務で、師とも呼べる先輩方と幾度となく芸術的なケアの場面に立ち会うことができました。そして、やりがいを感じていましたが、コロナウィルスのパンデミックを経験して、病院は「その人らしさ」を叶えることがむずかしい場所であることが分かりました。自宅なら「自分らしさ」を、家族や友達、好きなペットや音楽、風や日差し、風景などの何気ない日常が生活を彩ます。そんなあたりまえのことに幸せを感じるものだと私は思います。そのみなさまの尊い日常生活のお手伝い（ケア）ができたらと考えています。